「衛星サイト」と訳される「サテライトサイト」は、メインのサイトとは別に立ち上げたウェブサイトのことです。 潜在顧客層を取り込み、本体サイトに遷移させることが目的です。自社の商品・サービスに関連する情報提供やコミュニティサイト運営を行うなど、潜在顧客にとって有益な情報が掲載されたサテライトサイトを複数持つことで、本体サイトだけでは難しい潜在顧客のアクセスを獲得できる可能性が高まります。
サテライトサイトと誘導ページの違いとは?
サテライトサイトから本体サイトへ被リンクを設置した場合、ガイドラインに違反していると判断され、Googleからペナルティを受けるのではないかと気にされている方もいるかもしれません。 Googleは、ウェブマスター向け公式ブログに、ガイドラインに違反する「誘導ページ」についての記事を投稿しており、その中で「サテライトサイト」という言葉を使っています。
●ウェブマスター向けブログ記事から抜粋
「誘導ページとは、ユーザーを特定のサイトに誘導したり、資料請求などをさせたりすることだけを目的に作られた、ユーザーに独自の価値を提供していないページ群のことをいいます。(いわゆる「サテライトサイト」の中にも、誘導ページにあたるものが多くあります。)」
「Google ではあくまでユーザーにとってそのページを訪れる価値があるかという観点から判断をおこなっています。本当にユーザーのために作られたページと、検索エンジンからの誘導のみを目的としたページとでは、手のかけ方に大きな違いがあることを Google は認識していますのでご安心ください。」
出典URL: http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2012/01/doorway-page.html
ここから読み取れるのは、「固有の価値を持つサテライトサイト」であれば、ガイドライン違反にはならないということです。 反対にGoogleは、ユーザーのメリットにならないページを低評価します。 つまり、オリジナルコンテンツが存在せず、ユーザーにとって価値のないサイトは、そもそも検索順位の上位に表示される可能性が低いため、そのようなサテライトサイトをいくら運営しても集客にはつながらないと考えられます。 本体サイトの集客を目的とした場合であっても、質が高く、単体でGoolgeから評価してもらえるようなサテライトサイトを作ることが重要になります。 また、サテライトサイトを訪れたユーザーが、本体サイトに遷移したくなるようなテーマ選びも大切なポイントです。 ここからは、サテライトサイトの効果的なトピックの選び方について説明していきます。
サテライトサイトのテーマを選ぶ3つのポイント
●本体サイトの一部のテーマについて記載する
本体サイトの一部のトピックを深堀りし、本体サイトよりも専門的なコンテンツを掲載したサイトを制作するという戦略です。より専門的な情報を求めているユーザーのアクセスを獲得することが出来れば、本体サイトでは取り込めなかったユーザーを本体サイトに流すことにつながります。
●本体サイトのテーマを広げる
本体サイトのテーマを広げることも有効です。本体サイトとの類似性を担保することができるので、サテライトサイトから本体サイトへ飛んだユーザーにとっても、テーマが異なるページから遷移した場合と比較して違和感は少ないでしょう。
●本体サイトのテーマと異なるテーマを扱う
本体サイトと全く異なるテーマで、サテライトサイトを制作することもひとつの戦略です。ポイントは、本体サイトのテーマと一定の関連性を担保しつつ、スピンオフさせることです。例えば、保険のサイトであれば、投資を含めたファイナンシャルプランに関するコンテンツを掲載します。上記2つと比較し、関連性が薄くなりがちですが、ある程度自由が利くというメリットがあります。 しかし、テーマを広げすぎた場合、サテライトサイトと本体サイトとの関連性が薄くなりすぎるというデメリットもあります。その場合、検索ユーザーに本体サイトへ遷移してもらえない可能性も高くなります。
トピックの厳選とユーザーニーズに応えるコンテンツ製作が不可欠
集客に有効なサテライトサイトの製作は、労力のかかるものではありますが、潜在顧客を別の方向から集客することも可能です。トピックの選び方、サテライトサイト単体でもユーザーにとって価値の高いコンテンツを作る、という2点を踏まえ、効果的に集客を行えるサテライトサイトを運営しましょう。